ウイグルでも何事かが起こっているのに、なかなか情報が漏れて来ないようです。イスラム教徒のヨシミで、国際放送のアルジャジーラあたりが潜入取材をしてくれると嬉しいのですが……。く
チベット自治区ラサで発生した騒乱に絡み今月20日、「アンチCNN」サイトを開設した北京在住の「饒謹(ラオジン)」という青年が一部西側メディアの「歪曲報道」に対し、訴訟を起こす考えであることを明かした。……「饒謹」という青年は清華大学の卒業生で、サイト開設のきっかけは海外在住の友人とのチャット。ラサの事件が西側メディアの歪曲報道によって、海外では全く違う様相を呈していることがわかったため。サイト開設後は大変な反響を呼び、フォーラムには延べ5000人以上が登録。アクセス数は毎日50万を超し、その40%は海外からという。
テレビ放送や電話、インターネットなど通信機器一般に不思議な異常が起こっているというのに、大手を振って新しいサイトを立ち上げて運営しているというのも奇怪な話で、海外からも無制限でアクセス可能とは……。
「我々の目的は、中国に対する海外メディアの“色眼鏡”を外すこと」……「サイト開設後、多くのでっち上げ報道に関する情報が寄せられた。一部メディアはすでに謝罪や反省をしているが、いまだに事実無根の歪曲報道を続けているメディアも存在する」と批判。「これらメディアに対し、われわれは訴訟を起こす考えがある」ことを明かした。
3月31日RecordChina
大小にかかわらず政府にとって都合の悪い事件が起こりますと、アンケート形式の「密告」を奨励する調査が行われる習慣が有りますが、IT時代には書類を作って配布するような手間を掛けるより、サイトを活用した方が安上がりで時間と手間も省けますなあ。CNNの「色眼鏡」を外すのは奨励されますが、新華社などの国営チャイナ報道機関の「色眼鏡」にちょっとでも手を掛けたら大変です。本当に「訴訟」騒ぎになったら、証人に立つ人物や提出される証拠物件には興味がそそられますなあ。ついでにチャイナ側から発信されている報道内容の方も、「色眼鏡」が掛かっていないかどうか、じっくりと点検して欲しいものです。
この模範的な愛国サイトについては数日前から報道されています。
チベット騒乱をきっかけに、北京市民が自主的に立ち上げたとされるウェブサイト「アンチCNN」。西側メディアの“誤報”を微に入り細をうがち、中には写真までつけて詳しく説明している。西側の報道姿勢を激しく批判する論調は中国政府の最近の主張と、まったく同じだ。ところが、このサイト、23歳の中国青年が、自腹を切って短期間で作ったものという。このため、北京駐在の外国人記者の間からは、「それにしては立派にできすぎている」と、“半官製サイト”ではないかと、疑問視する声があがっている。
この23歳の愛国青年が、先の記事に出ている精華大学卒業とされる人物なのでしょう。まあ、これで彼の将来は万々歳と決まったようなものですが、あまり張り切り過ぎると途中で梯子を外されて使い捨ての身になる危険性も無いとは言えないでしょう。共産党の一党独裁が続く限りは、党幹部として安穏に暮らせるとは思いますが……。
厳しい情報統制が行われる中国では、外国人向けのアパートや高級ホテルなどを除き、一般家庭ではCNNなどの海外テレビは受信できない。まして、チベット騒乱の起きた後しばらくは、新聞社の支局などでも受信障害が起き、見ることができなかった。当時、北京の外国人記者はみな自社のホームページすら開けないなど、情報収集に四苦八苦していた。しかし、サイトではCNNだけでなく、英BBC、独RTLなどの各国の“誤報”が、写真付きで紹介され、事実誤認の記事なども含め、計数十点が丁寧に並べられている。
莫大な資金と絶大な特権を手に入れている人物です!きっかけが「海外とのチャット」というのが本当なら、共産党の監視センターに発見されて利用価値が高いと認定されたか、自分から売り込んだか、はたまた親が党幹部で頼まれたのか?などなど、いろいろ想像できそうです。
「彼はどのようにしてこれだけの情報を集められたのか」。こうした疑問から27日の外務省会見でも質問が出された。秦剛報道官は「サイトは市民の自発によるもの」と強調、政府が協力しているのではとの「疑惑」を否定してみせた。これが本当なら、よほどIT技術にたけたハッカーかも!?
3月27日産経新聞
こういう具合に新聞紙上で揶揄されるのですから、昔ながらの情報操作などは止めた方が良いのです。チベットで発生しているデモ行進は確かに「市民の自発」なのでしょうが、凄まじい通信妨害が起こっている中では目立ち過ぎる新設サイトが「自発」的に立ち上げられたとは、誰にも信じられないのですから、余計な謀略工作は早々に止めた方が宜しいでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/nammkha0716/d/20080401<goo>
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